倉庫に緊迫した空気が流れる



男達の数は7人



各々が鉄パイプや角材などで武装していた



まともにやりあっても勝負は見えていた



絢香は怒りを抑え冷静に口を開いた



『目的はなんだ?なんで俺達を的にした…』



絢香の問いにリーダー的な男が微笑した



『単なる囮(オトリ)だよ』



『囮…?』



『あぁ!乱鬼龍の来栖を潰す為のな…』



やっぱりか…



予想通りの答えに絢香は動揺したフリをして言った



『ち…ちょっと待ってよ!俺達は…乱鬼龍と交流なんてないよ…囮になんてなるわけない。』



………