その日の夜



玲子は雫達が集まるアパートに向かっていた



右手には携帯が握られている



『もしもし…大丈夫だから』



(大丈夫じゃないって!何かあるよ絶対…)



電話の相手は玲子の親友の好江だった



玲子は今日の事を好江にだけ相談していたのだ



それで心配して玲子に電話を掛けて来ていた



(やめなって…)



『も〜大丈夫。あの人達は確かに悪さばっかりしてるけど根はいい人なんだよ』



玲子はいくら言っても好江の説得に耳を貸さなかった


ついに諦めた好江は



『じゃあ終わったら絶対電話してよ』



と言って電話を切った




………