テスト期間中に上手く抑えてた先生への気持ちが、もう堰き止められなくなってて。



「おー…


ちょっと待て、泣くな。それはずるいぞおまえ。






さすがの俺も感情的になるだろ。」





「ズルイのは先生だもん。

それに、そんなつもりで泣いてないし。

ちょっと好き過ぎて溢れてるだけだもん。色々。」



気持ちが涙に溶けたとして、あたしの中から少しでも減ってくれたら楽なのかなぁ。



…楽がしたいわけじゃないか。





「いや、おまえのほうがズルイよ。


にしてもあれだな。

おまえの変にプライド高いところ、良いと思うよ笑」





あぁ。

もし溶けてんなら、そのまま先生に伝わって。

入り込んじゃってよ。




指であたしの涙を拭う先生を見てそんなふうに思った。