「ねぇ、ひとつ、聞きたい事があるん
 だけど」


私を上目づかいで見上げて、彼はそう
言った。

ベッドに腰をかけ、彼をその上に下ろす
と、私は続きを急かすように彼に視線を
送る。


「なんで、僕と一緒に住みたいって思っ
 たの?」


「あぁ、だって、寂しいって言っていた
 でしょ?」


「・・それだけ?」


「うん。あ、あと私があなたと一緒に
 住んでみたいっていうのもあるけれど
 ね」


私がそう言うと、彼は「そっか。ありが
とう」といって、視線を外す。