その話を聞いて私の脳は更に混乱し、
口からは浅いため息が漏れた。

彼の話が本当なら、私は彼の掌で踊ら
されていただけという事になる。

そんな私を見た彼は、私に更に近づき、
次の瞬間には両手で私の頬を包む。

急に顔が熱くなったのは、おそらく気の
せいではない。

だ、だって、自分のタイプの人にこんな
に顔を近づけられたら、誰だって恥ずか
しくなるでしょ!?

そんな私の心の焦りとは裏腹に、彼は
静かな声で語りだす。