確かに私達の学校に来る途中には、地元
の人はあまり近づかない、不気味な小屋
がある。

ユウレイが出るとかいう、本当か嘘か
分からない噂まである所だ。

私は弁当のおかずを頬張りながら、それ
がどうしたとでもいうように、咲に視線
を送った。


「あそこにいけば・・できるようになる
 んだって」

「・・何、が?」

「動物と話が」