無邪気な笑みを浮かべた彼の顔を、改め
て近くで見るとやっぱりかっこよくて、
私は思わず彼の顔をぼーっと眺めて
しまう。

しばらくすると、彼の手が私から離れた。

そして次に、ピンと人差し指を私に向け
て、満面の笑みを浮かべる。


「じゃあ、次の問題。

 今さっき、君が朗読した詩。
 その中に登場した゛猫゛の名前を思い
 出して?」