「咲っ! どうしたの!?」

倒れたまま、目を開けようとしない咲に、
私の頭はパニックになる。

青い服を着た人は、そんな私の様子を
身動き一つせず見てた後、少しずつ私に
近づいてきた。


「心配するな。眠っているだけだ」


それが私が最初に聞いた、その人の言葉
だった。