お店を出てくるところを痴漢扱いされながらも何とかつかまえて。


他にいい方法が思い当たらず、俺の家に連れて帰った。

この子を風俗なんかに行かせた母親の元にはしばらく帰さないつもりで。



知ってしまったからには見て見ぬふりはできない。


――まったく損な性格だ。


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俺はこの子に一切手を出すわけにはいかなかった。

この子の彼氏が戻ったときに、何のわだかまりもなく、男の元に戻れるように。



――俺はずっと、保護者役に徹するしかなかった。



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瞳衣は、戸惑いつつも、俺との時間が長くなるにつれ、徐々に俺に心を開くようになっていった。