母さんがちらし寿司を

5人分のお皿に装うと


「話は後にして食べようか

母さんの

ちらし寿司は絶品だから」


母さんと姉ちゃんと

アタシ・・・そして父さんが

ちらし寿司を食べ始めると

薫ちゃんは

ようやく箸に手をつけた


『美味しいですね

ちらし寿司』

その言葉に父さんは反応して

「だろ?母さんのは旨いんだ」


アタシは父さんと薫ちゃんが

話してるのを

見て凄く嬉しかった



食事が終わり母さんと

姉ちゃんとアタシは

片付け始めたその姿を見た時

薫ちゃんも

手伝おうとしてたらしく


「薫くんは座ってなさい」


と父さんは言った


母さんはアタシに

「渚!手伝わないでいいから

 むこうに行ってなさい」と

言われた


アタシは薫ちゃんの横に座って

黙ってる父さんを見てた


リビングで静まり返ってる

3人を見て

母さんは父さんの横に座ると

父さんが言った


「2人は 

いつから付き合ってるんだ」


その問いに薫ちゃんが答える


「1ヶ月ほど前に

僕からお付き合いを

申し出て 
 
付き合うことになりました」


「結構 渚と歳が離れてるけど

どこで知り合った?」


(きた~~

 何て言うんだろ薫ちゃん)