車の後部座席に

薫ちゃんと2人で座った

運転してる母さんと話すアタシ

「でも良く来てくれたわね

お父さんなんか昨日から

落ち着かなくてね

今日の朝なんかリビングを

ウロウロしててね」


「父さんもそうだったんだね

アタシも薫ちゃんも

落ち着かなくてさ~」


「でも薫さんは

落ち着いて見えるわよ

渚より年上だし」



『いえ そんなことないですよ

僕のほうから

挨拶に行こうって

言ったんですが

ヒヤヒヤしてます』


(薫ちゃん僕って言ってる)


「やっぱり一番はお父さんよね

渚が交際してる人を連れて

来るって言った時なんか

渚にはまだ早い!って」


『そうですよね

渚さんは高校生ですし』
 


「でも2人見てて安心したわ

渚と同じくらいだと

思ってたけど薫さんは

歳いくつ?」


『25歳です』


「渚にはね 同い年の人より

少し年上のほうが

良いと思ってたの

引っ張ってくれる

人のほうがね」


「うん 薫ちゃんは

悪い事は悪い!って

きちんと注意してくれるし」


「あ!2人とも

お腹空いたわよね家に昼ご飯

用意してるからね」


『ありがとうございます』


「ありがとね 母さん」