電車に乗ってる時に雛子と

桜子さんからメールが届いた

2人とも

心配してるくれてるみたい

帰ったら

連絡することを返信した。


横に座ってる

薫ちゃんを見てると

何だかソワソワしてる

落ち着かないんだろうね


アタシは薫ちゃんの両親が

居ないこと知ってるから

アタシの親を薫ちゃんが

自分の親のように思って

くれればいいなって心から思う





到着駅を知らせる

アナウンスが入り

アタシと薫ちゃんは

降りる用意をした

電車のドアが開くと

薫ちゃんは近くにあった

喫煙所へ向かうアタシは初めて

来た土地の景色を眺めてた

煙草を吸い終わった薫ちゃんは

アタシに行こうかと声をかけ

2人で駅の出口へと向かった


駅周辺を見渡すと2~3台の

タクシーが止まってた

アタシは辺りを見渡して

うちの車を探した


「渚~」

声のするほうを見ると

母さんが走ってきた


「ごめんね~

駅のロータリーには

車止められなくて」


『はじめまして 真山薫です』


薫ちゃんは緊張してる顔もせず

母さんに頭を下げた


「はじめまして!渚の母です」


挨拶が終ると3人で

母さんの車へ向かった