『渚だって今日は  
 
メイクしてて可愛いじゃん』


「そうかな?

でもアタシの洋服と釣り合い

取れて無いんじゃない?」


『そんなことないよ

その服 良く似合ってるし』



薫ちゃんは

ドライヤーで髪をセットしてる

その姿を後ろから見てるアタシ


(薫ちゃんって

大人の男性って感じ~)


薫ちゃんは

会社に勤めてるけどいつも私服

だからスーツなんて着てるのを

見るのは初めてだった


『俺 用意出来たから

もう そろそろ出ようか』



「そうだね」


気がつくと8時少し過ぎ

薫ちゃんとアタシは

鞄を持って家を出て

駅まで歩きはじめた


『お父さんってお酒飲む?』


「うん たまに夜飲んでるよ」


『じゃあ お酒と

菓子折りで良いかな』


「そだね 母さんと姉ちゃんは

甘い物好きだし」


そして

話しながら駅まで向かった