2人で話しながら

サンドイッチを食べ終わって

薫ちゃんはシャワーを浴びに

その間アタシは洋服に着替え

長い髪の毛をセットした

桜子さんに

教えてもらったように薄く

メイクをして

アタシの用意は終った

薫ちゃんは

シャワーから出てきた

パンツ1枚でバスタオルを

首に掛けて髪を拭きながら


『ちょっと開けるね』


そう言って

クローゼットの中にかけてた

洋服を取り出して来た

そしてアタシに見られないように

脱衣所へと戻っていった


(薫ちゃん

もしかしてスーツ?)


この間 桜子さんが

メイクを教えに来てくれた時に

「置かしてね」って

クローゼットに洋服を

入れたのを思い出した

(薫ちゃんの

スーツだったのかな)


脱衣所から

ネクタイを締めながら

薫ちゃんが出てきた

まだ髪はセットしてないけど


(すごくカッコいい!!!)


「薫ちゃんカッコいいよ~

最初に会った時と全然違うし」


『当たり前だろ!今日は

渚の親に会うんだから』


アタシが笑ってるのを見て

つられるように

薫ちゃんも笑い出した