「洗い物は

明日にでもしたらいいよ

夜は苦情来るからさ!」


イケメン浮浪者こと真山薫は

ペコリと頭を下げ

風呂場へ向かった

その間にアタシは

散らかってた部屋を片付け

押入れに入れてある

布団をキッチンに持ってきた

客布団・・・と言うか

親が来た時にと置いてた布団


(まさか~アタシが

男連れ込んでるなんて

親が知ったら泣くかな)


部屋を片付け終え

冷蔵庫から冷たい紅茶を出して

思い出したように

クローゼットを開く


(確かあったよな...)


クローゼットの隅に置いてた

段ボール箱を開ける


(あった!!)


引越しの時に

手伝いで泊まった父さんの服

その中からトレーナーと

ジャージのズボンを出す

浴室前で


「着替え置いとくから使って」


そう言って 浴室前に置いた

自分の部屋へ戻り

アタシは

制服から部屋着に着替える

キッチンへ戻り

冷たい紅茶を飲んだ