アタシは

カップ麺をすすりながら聞いた


「アタシの名前は 松島渚

ねぇ...名前何ていうの?」


イケメン浮浪者は

黙々と食べながら


『真山薫(マヤマ カオル)』


「薫か~

何か女の子みたいな名前だね

年は?」


『25歳』


そう言って食べ終わると

『キッチン借りていい?』と

言いながら

コンビニの弁当箱を洗い出した


「洗わなくていいよ 

そのまま捨てて」


アタシがゴミ箱を指差すと


『いや・・・洗っといたほうが

匂いしないから』


(匂い...で気が付いた!

3日食べてないと言うことは

お風呂も

入ってないんだろうな~)


イケメンにしては結構臭い!

弁当箱を洗い終えると

アタシの前の椅子に腰掛けた

ニコニコしながら頬づえして

アタシが食べてるのを見てた


『お風呂入っていいよ』


カップ麺をすすりながら言った

よほど風呂に入りたかったのか


「いいの?ありがとう!」


そう言って 

汚らしい袋を開け始めた