「で...チケット持って

来ただけじゃないんだよね

何か話

あったんじゃないの?」


雛子は少しため息をついた


「アンタ学校とかバイトで

大変なの分かるけどさ~

自分の誕生日忘れてない?」


アタシは驚いた顔で

携帯の日付を見た


「え...

今日って11日だっけ?」


その言葉で雛子は笑いながら

小さな紙袋を渚に手渡した


「誕生日おめでと!

今日で18歳だね

帰ったら拾ったのと

お祝いでもしなよ」


「拾ったの・・・って

薫ちゃんのことだね」



「薫って言うんだ

何か女っぽい名前だね」



「イケメンなんだけどね

玉子焼きがすごく上手なんだ

ふんわりしててさ~」


「そうなんだ~...って

玉子焼きくらい

誰でも作れるじゃん!」


話してると雛子の携帯が鳴った

「ごめん電話」そう言って

少し電話の電話が終わると


「ごめん もう行かなきゃ

今日彼と会うんだ」


「そうなんだ

わざわざ 

届けてくれてありがとうね」


カフェを出ると公園前で別れた