「2人でゆっくり見て

良い土地があれば案内するよ」


雛子のお父さんが

持って来てくれた土地の

ファイルを見ながら

薫ちゃんがアタシに話しかける


『やっぱり

1番は人通りの良いとこかな?

駅前とか住宅地の近辺とか?』


「ん~難しいね

アタシは近くに公園とか

あったほうがいいかな~」


そんな他愛もない話をしてると

雛子が紅茶を出してくれた


「良い場所ありそう?」


「アタシあまり騒がしいトコは

苦手かな~

と言っても町外れとかだと

お客さん来ないよね~」


そんな話をしてると

薫ちゃんは気になる土地を

雛子のお父さんに尋ねてた


「でも薫ちゃんと渚が

カフェ開くなんて

想像出来ないな~

でも何だか楽しそうだね

カフェ開くなら

近くの場所がいいな」


『ここ良いんじゃないか?

渚の通ってた高校の近く

駅からは少し外れてるけど』


薫ちゃんが見てたファイルを

雛子のお父さんが見た

「ここは良い場所だと思うよ

駅から歩いて来る人も多いし

道路沿いだし

近くに駐車場も確保出来るよ」



帰りに場所と広さを見て

薫ちゃんと家で

話をすることにした