『俺なりに考えてて

渚を驚かそうと

描いてみた』


薫ちゃんが

アタシに見せてくれたのは

自分でデザインした

カフェのお店

外観はログハウスで

温かい感じのカフェ

店内には

5つのテーブル席と

長いカウンター席


「上手く描けてるね

薫ちゃんが描いたの?」


『昔から絵は得意でね

でも空想で描くのは

難しかったな

ログハウスって

温かい感じするだろ?

自然な木の温もりで

お客さん達に

ゆっくりした時間を

過ごして欲しいと思ってね』


「カフェの名前は

何って付けるの?」


『それは

渚に考えてもらおうって

俺は決めてないよ

最初から店の名前は

渚に決めてもらおうと

思ってたから』


「え~アタシが考えるの?」


『ゆっくりでいいから

渚が好きな

名前で決めて欲しい』


「考えてみるけど

期待しないでね」


アタシがそう言うと

薫ちゃんは

優しく微笑んだ


アタシ・・・

この笑顔が見たかったんだ



離れてる間・・・ずっと