渚は金曜日の夜に拾った


イケメン浮浪者

薫ちゃんの話をした


「渚が拾うってことは...

結構イケメンか?」



「うんイケメンだね~

一応...職と家見つかるまで」



「面倒見る気?」


「炊事とか家事とか

得意だからさ

バイト帰りも

弁当食べなくていいし

色々な約束事とか決めたし」



「まあ確かにね

アンタんち いつ行っても

足の踏み場も無かったよね

都合がいいっちゃ~いいね」


「でもさ半分は拾ったの

まずかったな~って」



「あ~近所とか?」


「いやいや 言われたのよね

もし渚を好きになったら

家出てくかも ってね」



「そんな話までしたんだぁ~

でも悪い人

じゃないみたいだね

少し暮らしてみてさ

変な男なら追い出しなよ!」


「うん...その前にさ」


「どした?」


「気持ちが入りそうってか

好きになりそう...」