「何かあった?

メールいつもと違うよ!

絵文字とか入らないしさ~」


雛子とは高校の同級

週末になるとアタシの家に

遊びに来てたんだけど


(今日はまずいからな...)


「ん~昨日 

拾い物しちゃってさ~

今も居るんだけどね...」


「どおりでね

何か慌ててたみたいだし

何拾った?まさか子犬?」


店員が

レモンティーを持ってきて

またカウンターへと

帰って行った


「それがね~...」


そういってアタシはストローで

レモンティを掻き混ぜてる


「渚んちって...

ペット禁止じゃん?

悪いこと言わないからさ~

元居た場所に

戻してきなよ!」



「いや...

子犬じゃないんだわ!」



「子犬じゃないなら 子猫?

子猫でも同じじゃん!」


「いや 男拾ったの」


渚は小さな声で呟いた


「お...おとこ!!!」


雛子が大きな声で叫んだので


ほかの客はジロジロと見ていた


雛子が少し頭を下げ


「男拾ったって 

どういうことよ!」