2階へ戻ると

薫ちゃんが帰ってきてた


「望月さんと話した?」


『話してきた

結婚前提に同棲してる

渚とは年離れてるとか

釣合わないとか関係ないって』


「望月さん何て言ってた?」


『親にも会ったこと話したら

「そうなんだ」って

納得してたみたい

昨日は1人で飲んでて

寂しくてメールして来たらしい

目の前で

メアド削除してもらったから』

そう言ってアタシを抱きしめた


「ちょっと~抱きつく前にさ~

引越しの手伝いしてよ

私いるの忘れてるでしょ

帰るわよ~」

桜子さんが冗談交じりに言うと

「ごめん!

男手ないと困るから」と

照れ笑いしながら言った