そして薫ちゃんが

望月さんと会う土曜日の朝

薫ちゃんは

『それじゃ行って来る』

そう言って玄関を出て行った


アタシは2人が会う事を

考えないように

引越しの準備をはじめた


【ピンポ~ン】

玄関を開けると桜子さんだった


「どうしたの?」


「忘れてる~

私、週末休みだから

手伝いに来るって言ってたし」


「あ~そうだったね

ごめんね 朝早くから」


「薫ちゃんは?」


アタシは望月さんと薫ちゃんが

2人で会ってる事を言った

桜子さんは驚いてたけど


「渚ちゃんも不安だろうに

良くそんなこと出来たわね」


そう言って

アタシの頭を撫でてくれた


部屋の荷物も

段ボールに詰め終わったので

桜子さんと3階の掃除をした後

3階の部屋へと運び始めた