それから数分経って

望月さんから土曜日の場所と

時間を指定した返信が来た


『土曜日の朝9時に

駅前のカフェで

待合せになった』


メールを見た薫ちゃんは

アタシに知らせた





アタシが望月さんに

送ったメールで半分は

諦めてくれると

思ってたんだけど

でも1度は2人で

良く話したほうが良いと思った

あんな風に書いたけど

アタシは不安だった





次の日、学校を休んで

引越しの手続きなど

薫ちゃんと2人で行ったけど

アタシの頭の中は

明日のことで一杯だった



その日の夜

「今日は

疲れたから先に寝るね」

そう言ってお風呂から出た

アタシは先にベッドに入って

窓のほうを向いて横になった


薫ちゃんはお風呂から上がると

布団に入って来て

アタシの首へ腕を回して

薫ちゃんはアタシの耳元で


『俺は軽い気持ちで

渚を好きになったんじゃない』


そう言ってくれた