やっとのことで家に帰りついた

リビングに荷物を置いて

ベッドに座ってた

すると薫ちゃんも

アタシの横に座ってきた


『渚って今

何か不安な悩みとかある?』


「不安って言われたら

研修旅行かな・・・どして?」


『今日、望月と会ってから

渚すごく元気なかったし

その事がなくても今日買う

はずだったんだけどね

これ受け取ってくれるかな?』


そう言って薫ちゃんが

取り出したのはプラチナのリング


「本当にアタシなんかでいいの?」


『渚じゃなきゃダメだよ

俺は渚しかいないから』


薫ちゃんがアタシに指輪を渡した


『刻印入れてもらったから

時間掛かったけど

サイズはピッタリだと思う』


アタシは指輪の内側を見ると

【KAORU to NAGISA】

その文字を見つめてると

目頭が熱くなった

薫ちゃんが指輪をアタシから取ると

左手の薬指にはめてくれた


そして薫ちゃんはもうひとつの

指輪を出した

その内側には【NAGISA to KAORU】

『俺が指輪はめてたほうが

渚も安心するだろ?』


アタシは薫ちゃんの

左手の薬指に指輪をはめた


そしてアタシから初めて薫ちゃんの

唇にKISSをすると

それよりも熱いKISSが

薫ちゃんから帰って来た