「会社の人?」


『そそ 藤木は社長の息子で

その横が会社の経理の子』

「望月さんって綺麗な人だったね」


『そうか?俺はちょっと苦手かな』


「そうなの?」


『だから俺が2人を見つけた時

渚と手を繋いだんだ

手繋いでたら恋人って思うだろ』


「だよね」


『前に1度会社帰りに

望月から誘われたんだよね

「金曜日だし2人で

飲みに行かない?」ってね』


「断ったの?」


『ちゃんと断ったよ

誘われた時は渚と一緒に

住んでただけで

気持ち言う前だったけど

「先約あるから」って断ったし』


「先約って桜子さん?」


『いや断る口実に嘘言ったんだよ

でもその後も結構誘われてね

だから今日

見られて丁度良かったよ』


その後、洋服とか旅行用の鞄とかを

買ってコインロッカーに預けた


『お腹空いただろ?何食べる?』


「アタシお好み焼き食べたいな」


『よし それじゃ 

お好み焼き食べよっか~』


「うん」