『あるよ!

プリペイドのやつだけど』


そう言って 小汚いカバンから


携帯電話を取り出して見せた


お互いの番号を交換した



「それと~

食費とかなんだけど...」


『だよね』


「薫ちゃんって

今いくら持ってるの?」


『情けないけど3千円少しだね』


「それじゃ~私が食費出すから

1週間で1万でいいかな?」


『いや5千円でいいよ

2人だと 

そんなにかからないから

安くても

美味しいもの作れるし』



「んじゃ~

月に2万5千円として

洗剤とかの雑貨代で5千円で

1ヶ月...

3万円で行けるかな?」


『OK! それなら生活出来るよ

でも家賃とか光熱費は?』


「それは大丈夫!

親が払ってるから」


『そか~それなら

急に光熱費が

上がるとまずいだろうから

なるべく昼は

家に居ないようにするよ』


「ま~そんなトコかな?」


『でもホントにいいの?

職決まって 

部屋見つけたら

出てくけどさ』


「いいよ~1人じゃ寂しいし

お互い助かるじゃん?」