あの日は確か少し寒い日
バイトが休みの学校の帰り道
大回りをして公園の中を通って
家に帰ろうとしてると
ホームレスのおじさんが
水のみ場で水を飲んでた
そのおじさんの後ろ姿が
何だか寂しそうに見えて
アタシはおじさんに声を掛けた
「これ飲んで下さい」
お茶を手渡すとおじさんは
不思議な顔をして
「飲まないのかい?」と言った
アタシは
「こんな寒い日に
水飲むと体まで冷えるから
良かったら飲んで下さいね」
そう言ってアタシは
ペットボトルの
熱いお茶を渡した
ボトルを持つとおじさんが
「暖かいね ありがとう」と
お礼を言った
おじさんとは少ししか
話してないけど年は
父さんより少し上くらい
親が転勤になって
でもアタシは雛子と
離れるのが嫌で親に
わがままを言って
一人暮らしを始めたけど
それがすごく寂しくて
おじさんに声を掛けたんだと
今になって思った
他の人だったら
お茶を渡してなかったと思う
おじさんの背中が
まるで父さんの
背中のように見えたから・・・
バイトが休みの学校の帰り道
大回りをして公園の中を通って
家に帰ろうとしてると
ホームレスのおじさんが
水のみ場で水を飲んでた
そのおじさんの後ろ姿が
何だか寂しそうに見えて
アタシはおじさんに声を掛けた
「これ飲んで下さい」
お茶を手渡すとおじさんは
不思議な顔をして
「飲まないのかい?」と言った
アタシは
「こんな寒い日に
水飲むと体まで冷えるから
良かったら飲んで下さいね」
そう言ってアタシは
ペットボトルの
熱いお茶を渡した
ボトルを持つとおじさんが
「暖かいね ありがとう」と
お礼を言った
おじさんとは少ししか
話してないけど年は
父さんより少し上くらい
親が転勤になって
でもアタシは雛子と
離れるのが嫌で親に
わがままを言って
一人暮らしを始めたけど
それがすごく寂しくて
おじさんに声を掛けたんだと
今になって思った
他の人だったら
お茶を渡してなかったと思う
おじさんの背中が
まるで父さんの
背中のように見えたから・・・