アタシは部屋から

ノートとシャーペンを持って

またキッチンの椅子へ腰掛けた

真山薫が食器を洗い始めると


「ねね!

ちょっとココ座って!!」


椅子をひいて

真山薫が目の前に座った


「まずアタシ7時半には

学校行くからさ

薫ちゃんは

洗濯とか家事とかしてさ

仕事を探しに行くの!」


『か...かおるちゃん...』


「あ~アタシは

渚って呼んでいいから

あなたは

薫ちゃんでいいよね

近所には兄弟で通るだろうし」


『で?...洗濯はどこまで?』


アタシは

「えっ?」って顔をしながら


「あ~~下着以外ね」


薫ちゃんは

笑いながら『OK!』といった


「そして~

アタシの部屋には入らない

あのカーテンが境界線ね!」


『あのさ~パソコンあるよね

職探しとかで

借りたいんだけど...』


申し訳なさそうに

薫ちゃんが言うと


「だよね...

パソコンはアタシが朝

家出る時テーブルに

置いてくから

それと電話は使って良いけど

非通知でかけてね

それと

アタシから以外の電話には

絶対に出ないでね

アタシの

番号登録しとくからさ!」


『分かった!』


「あ!...

携帯持ってないよね?」