薫ちゃんの話が終ると

リビングは静まり返った

すると母さんが話だした


「そんな風に出会ったのね

薫さんとしては

出会った時の事を気にしてて

私と恭一郎さんに嘘を

言おうとしてたのねでも

薫さんは嘘を付くのがイヤで

渚に謝ってから

本当のことを話してくれた

どうせ渚が言ったんでしょ?

親に言ってしまうと

連れ戻されるからとか

私は薫さんが

正直に話してくれて

そして渚のことをきちんと

理解してくれてるから

私は2人の付き合いも

同棲も認めるけど・・・

恭一郎さん どう?」


母さんがそう言うと

アタシは顔を上げた
 

そして父さんが話出した


「ん~俺も 薫くんが

正直に話してくれたのは

嬉しいけどな~

女の子の1人暮らしも

最近 物騒だし

同棲してたほうが安心だしな

ただし!

子供が出来たとか言う事が

無いようにして欲しい

2人がそれを誓えるのなら

同棲は認めるよ」


(父さん...認めてくれるんだ)


思わずアタシは泣きながら

薫ちゃんを見ると

眼に涙を溜めていた