誰?

キョトンとしていると

「沙織だよね?藤川 沙織」

「うん…そうだけど…」

「やっぱり!オレだよ!小2まで同じ小学校に通っていた。橘 英樹だよ。」



「えっ……?」

橘…英樹…くん…





「もう、オレの事、忘れたの?オレ、沙織からもらった手紙…まだ持っているのにな…」



「えっ…?手紙…」


「なに?沙織、知ってるの?」


「なに?手紙って!?」


周りが騒ぎはじめ、先生の「静かに!橘!早く席につきなさい」

先生の声…いつもより怖い…。


「はい。後でね、沙織」


あたしの事を知っている彼は


ニコって笑うと、一番後ろの窓際の席に座ると


あたしに、またニコって笑いながら手を降った。




橘 英樹…

小2まで同じ小学校…

手紙…




あっ!




英樹くん!?





思い出した!