―…朝、5時半

重い体をのっそり起こして窓の外を見ると夏が近づいているからか、うっすらと空が明るい。

「あぁ〜…起きるか…」

学校に行くガキの為に弁当してやらなきゃいけない。

弁当なんて作った事ねぇのに作れんのか?


―…まぁ、失敗したら日の丸弁当にしてやろう。


ベッドから出ると肌寒く薄手のパーカーを羽織りリビングに降りた。


キッチンの電気を付けて冷蔵庫から材料を出す。


「まぁ…卵焼きは必需だよな?あとはウィンナー…タコ?」


まぁ何とかなるだろうと思いつくままに弁当に詰めた。

洗濯物を回してコーヒーを落として朝飯の用意もして…


―…完全にお母さんじゃねぇかよ!!!