「ドーナツ食べたぃ…」
「……」
コトが終わった直後に…
ドーナツって、お前。
「買って来てよぉ…悠斗…」
まだ下着すら履いてねぇのに…?
「甘えても駄目」
タバコに火をつけて淡い煙を吐き出せばベッドから身を乗り出した彼女にフーッと散らされる。
「喉に良くないんだから!!歌えなくなったらどうすんの??」
このワガママで高飛車な女はシェイラ。
将来は、歌手になると言い張るお姫様。
「はいはい」
窓際に近づき窓を開けてタバコを吸い始めるとたまたま、家の前を通りかかる正木を見つけた。
シェイラとこんな関係を楽しんでいるにも関わらず、学校でも正木の姿を探す矛盾してる俺がいる。