―…やっぱりバカだ。

このガキは…

ルームミラーから厳しい視線を送りながら聞いた。


「つか…お前さー…」


「…何?」


「何で後ろに座るんだよ」

俺は、お前の運転手ですか?

呆れた顔して見る俺をよそに当たり前のように言った。


「普通は後ろでしょ?」


―…へぇ、普通は後ろなんだねー。

俺がおかしいのかな?


まぁ…コイツの保護者みたいなモンだし?

彼氏じゃないワケだし?


ここは大人の余裕?みたいなの見せとくべきか…


「何でだよ…」


やっぱ、何か腹立つ。