一息ついて冷蔵庫の中身を確認すると牛乳が大量に買い貯めされてる以外、ちゃんとした食糧はない。
「買い出し行かなきゃいけねぇか…」
食費も生活費も二人からちゃんと渡されている。
アイツは…一応、連れてくか…
部屋に向かい小さくノックしてみても返事もなければ物音さえしない。
「入るぞー…」
勝手に断りを入れて中に入ってみる。
「……」
ベッドに体を投げ出すようにして寝ていた。
気持ち良さそうな寝顔。
―…色気ねぇな
女の寝姿ってのは色気の一つや二つはあってもいいもんだよな?
―…何?この残念な気持ち
目に付いたブランケットを掛けると部屋を出た。