―…朝、いつも通り起きたらグラリと景色が回って倒れた。
風邪をひいたんだと思う…
あのバカのせいで。
「ダル…頭クラクラするし…」
こんな時期に海なんか行くんじゃなかった。
しかも夜の海…―
波打ち際ではしゃいでいたガキが転びそうになるのを庇って自分も海に落ちて…このザマだよ。
「アイツは平気なのか…?」
重い体を引きずってガキの部屋に静かに入る。
顔を覗き込むと呼吸に乱れもなく気持ち良さそうに眠っていた。
…―やっぱりバカなんだ。
起こさないように部屋を出るとリビングに下りた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…