初めて招き入れられた家を見た時は開いた口が塞がらなかった。

「でっけー…」

こんなデカイ家に高校生の娘を一人住まわせるって…言っちゃ悪いけど金持ちが考える事は理解出来ない。
一人の為には多すぎるプレゼントの山に埋もれそうになる。

「明日からは悠斗君がいるから安心よねぇー…パパ♪」

「本当にねぇ…歩花が寂しがらなくて済むと思うとね…ママ♪」

いつ見ても、この二人は仲が良くて羨ましくなる。

「でも、いいんすか?俺みたいな奴で…」

高校生の娘の世話を頼むと言われた時は、驚いて言葉が出て来なかった。