「今、大輝より先生の方がつらい思い…してるんじゃないかしら…。」



はっきり言って、俺は自分のショックを受けたことしか頭になかった。



何でみーちゃんがあんな態度をとったのか…とか、そういうことしか考えてなかった。



「タロウさん、ズバリ恋とは!?」



黙っていた俺が急にそんなことを聞いたもんだから、一瞬タロウさんは驚いた顔をしたけど…


フッと笑って、



「当たって砕けろ、前見て、
真っ直ぐ突っ走れよ!」



そう言ってウインクした。


ちょっとウインクはありがた迷惑だったけど今の言葉は最高だぜタロウさん!!



俺はジンシャーエールの400円をテーブルに置くと、店を飛び出していた。



そうだよな、当たって砕けろだ!


みーちゃんを見て、


みーちゃんに向かって突っ走れだ!