「何もないですよ、
お騒がせしてすいません。」


私はそう言って、
周りの人たちをなだめた。


彼が女子高生に触れる前に
私は彼の手をつかんだんだ。

彼だけじゃない、触られた女の子
にも必ず傷として残るからだ。



「こんなこと、やめなさいよ。」


「くっ・・・」


男は私を睨みながら、
次の家で降りて行った。


「はぁーっ、困った人だ。」


私は一つため息を吐いた。