「おひさしぶりです。」


私は軽く会釈をした。


「本当にすいませんでした。」


戸田さんは深々と頭を下げた。


「いえ、そのことはもう・・・」


「ずっと謝りたかったんです。
本当に申し訳ないことをしました。

その上、会社に残れるよう
頼んでまでもらって・・・

なんてお詫びをしたらいいか・・・」


「戸田さんは、すごく仕事の
出来る方です。 
あのままいなくなられては
会社が困りますから。」


私はそう言って微笑んだ。