「大丈夫ですか?」


その男性が私に
上着をかけてくれたんだ。



「うっ・・・うん。
直哉、ありがと・・・」


私は顔を上げ男性の顔を見た。



えっ!? 誰・・・!?



「直哉?」


「ああっ・・・」



直哉じゃない・・・


私は言葉に詰まってしまった。