グランドの回りはほとんど田畑で、ゆいつ中央門を出た東側に文房具屋があり、西側には、神社がある。
その神社は小さな森みたいなっている。『御守の社の森近く〜〜〜』と校歌の歌に出るぐらい、ランドマ〜クになっている。



季節が変わる度、その小さな森が放つ匂いは変わる。



今、亮太が感じる夏の草木が乾燥した臭いは希望と退廃的なイメージとなり、複雑な心の中と重なって毎日を過ごしている。



誰の為でなく自分自身の為に、大好きだった野球をやりたくて野球部を選んだが、今はしょうがなくやらされているような感覚。