「さっきも亮太としゃべっとったけどもう俺辞めるから」
中嶋キャプテンが砂を掴みはなげ掴みはなげてみんなの顔見ながら切り出した。




「俺も辞めるから。ほんと阿保くさぁ。あんな先公といっしょにやっとれるか」
亮太は口の中の切れた部分をかばうように声を振り絞るように言った。



「俺も辞めるで。やっとっても意味ねぇーし。なんで俺たちがこんな仕打ちされないかんのや!




信雄が砂を掴んでおもっきり砂場の外へ投げた。




砂は信雄の手の平から勢いよく飛び散り微かにキラット光った。