「お〜この公園しよ〜ぜ〜?」信雄は、バケツを振り回しながら大きな声を張り上げた。



みんなが、「ここにしよ!ここにしよう!」と公園の中に入って行った。




その公園は入ってすぐ右側にブランコがあり5mぐらい離れた場所にアスレチックにあるようなネットを張った滑り台がありその5m先に直径3mぐらいの円形の砂場がある。その公園の周りは桜の大きな木に囲まれていて、その木から蝉の鳴き声がよりいっそう暑苦しくさせていた。公園の隣り合わせに大きなライトが点いた本格的に近い野球場のグランドがある。




亮太、幸吉、信雄、中嶋勝キャプテンが砂場のところに行くとみんなもついてきた。




みんなが砂場の周りの少し高くなっている枠になっているブロックに腰を降ろして、バケツの中に少しずつ砂を入れながら、気の抜けたけだるい感じで誰かしゃべるのを待っていた。