「亮太が辞めるんなら俺もやめようかな?」




「幸吉は無理だろう?、親父があれだけ熱心にやってるから」




「それだったら亮太も同じじゃん」幸吉は亮太をちらっと見た。




二年生たちは、思い思いの不満を互いに喋りながら、たんぼに囲まれた道を、ぞろぞろとスパイクのアスファルトを蹴るカチカチとゆう不規則な音が、亮太にとって心地よかった。