「あ、あの、夏紀は?」
「部屋で寝転んでる(笑)」
軽い会話を交わした後、
夏紀の部屋へ入った。


***
「夏紀ー久しぶりー!」

夏紀を見た途端春菜は、
勢いよく飛び付く。
春菜は、抱き着いたり、腕組んできたりするのが癖らしい。

「久しぶりだねぇ…」

夏紀は、さっき起きたばっかみたいな、ぼーっとした表情をしていた。

「夏紀のお兄ちゃんかっこいいね!」
「あの変態糞兄貴の何処がいいんだか…」

イケメンを見るとテンションがあがる春菜。

「あー!いいな、いいなぁ!」
「この部屋、壁薄いから聞こえてるんじゃない?」

夏紀の発言を聞いた後、
春菜は物凄く静かになった。