私は重い腰を一生懸命上げた。

『どうした?初夏?』

そこには冬志兄ちゃんと
鮮やかな赤茶色の髪の毛で
黒のワイシャツに赤のネクタイをきちんと着ていて
黒のジーンズに赤のベルトをした男の人がいた。

でもなんか・・・

『京壱先輩?』

『えっ?』
っと頭に?を浮かべている男の人

『京壱先輩に似てる・・・』

男の人は納得した顔で口を開いた。

『あぁ!京壱は俺の弟だよ』

『へっ?』

『はじめまして!
空賀嶺南(クウガリョウナ)です。
よろしく★』
っと手を伸ばしてきた嶺南さん

『左音初夏です』
とその手を握り返す。
そうか!
先輩のお兄ちゃんか!
優しい人そうだな〜

『初夏〜あと頼む!!!
兄ちゃん仕事に行かなきゃ』
と言ってエレベーターまで走っていった。
私と嶺南さんは取り残された。
私は仕方ないと左隣のドアをあけた。