『どうそ』
私は私の部屋の右隣のドアを開けた。
先輩は黙って部屋の中に入った。
私は玄関で立ち止まり先輩に声をかけた。

『荷物はもう部屋に運びました。
露天風呂は最上階にあります。
混浴なのでビックリしないで下さい。
あとわかんない事があったらさっきいた兄に言ってください。
それでは・・・』

私は部屋を出て行こうとドアノブに手をかけた。
すると

『なぁ・・・』
先輩に話しかけられた。
私は振り向いて先輩を見た。
初めてまじかでみてすごく綺麗な顔をしていた。
私はドキドキしながらその場に立っていた。

『なんですか?』

『お前って何号室?』

『はい?』

『わざわざ1階まで行きたくない★』
とにこっとしながら言った先輩
目が笑ってなくてすごく怖かったので
仕方なく教えることにした。

『・・・隣です』

『そう!じゃあなんかあったら行くわ!』
と手を上げてソファーに座ってTVをつけていた。

私は黙って部屋を出た。
その場で腰を抜かしてしまった。
だって・・・
あまりにも顔が綺麗で・・・
どこから見ても不良とは思えない・・・