私達9人は学校をサボった。
始めてのサボりで私はウキウキしていた。

私はこれでも成績は
学年TOP10に入るくらいの成績でまじめな方だ。
見た目は普通だから成績くらいはしっかりしないとね!

私は先輩の背中に頬をつけて目をつぶり
風を感じていた。

今までの私では感じられない事で
すごく新鮮に感じられた。



―数分後―

『着いた』
と私に声をかけてくれた先輩

『わぁ〜海だ!!!』
と冬の海が目の前にあった。

私はバイクから降ろしてもらい
海に向かって走った!
ローファーと靴下を脱いで海に足を入れた。

『冷たい!』

「「「「「「「あぁあああぁあぁぁぁ〜!!!」」」」」」」
と7人の先輩が走ってきて海にダイブした。

『きゃっ!』
その勢いで波ができて私は海に尻餅をついた。
それを見て先輩は爆笑していた。

『もう・・・びしょびしょ・・・』
目の前に人影が現われ、私は顔を上げた。

『ほら!』
ビンタした人が手を差し出してくれた。
私はそれに甘えた。

『ありがとうございます///』

『俺、嵯廼義智(さのよしとも)』

『あっ!私左音初夏です///』

『おもしれぇ名前だな!』

『そうなの!生まれた時がちょうど夏の最初だったから!』

『そうなんか・・・俺なんか普通だぜ!』

『そうかな?私は義智くんの名前カッコイイと思うよ!』
私は義智くんに笑いかけた。
それから義智くんは私に背を向けてしまった。

この時から波乱の幕開けとなるのは誰もが予想もつかなかった。