何かがちくんと刺さったような気がした。


三村は、本当に秋が好きなんだと思った。




・・・それが少し悔しかった。

変な話だ。



俺は誰よりも秋が好きだし、

菜々をかわいいと思ってるのに・・・。





「・・・ただいま」


俺の席の前で、

秋が小さく笑った。


三村は満足そうに席へと帰っていった。